• 構造は科学の基礎 !

他分野

他分野一覧

構造生物薬学

生体内で起こっている現象を理解するためには、タンパク質をはじめとする生体物質の三次元構造に関する情報を得ることが不可欠です。個々の原子を区別できるほど詳細な生体物質の全体像を知る最も一般的な方法は、X線結晶構造解析を行うことです。一方、溶液構造を知る手段としては、核磁気共鳴分光法(NMR)とX線溶液散乱法とが優れています。これらの手法の原理と、ゲノム情報および立体構造に基づいた医薬品の開発/創薬のための基礎知識を学んでいきます。

情報薬科学

微生物学、化学療法学1(抗感染症薬)、化学療法学2(抗悪性腫瘍薬)、感染症学などの講義を通じて、新薬開発の著しい感染症やがんの治療に有用な医薬品の情報および臨床への応用方法について広く学びます。また、卒業研究を通じて、主にがんを対象に分子標的創薬を志向した基礎研究や臨床との橋渡し研究を行います。

臨床医化学

伝統ある岩手医科大学における薬学部。臨床医化学講座は医療薬学系の講義・実習,研究を通して,薬学と医学とをつなぐ役を担っています。

生体防御学

この講座が担当する「免疫生物学(旧 生体防御学)」では、ヒトの主要な生体防御機構(免疫系を含む)について、組織、細胞、分子レベルで理解するために必要な基本的知識を習得することを目標としています。また、「応用生体防御学」では、様々な生物のもつ生体防御のしくみが医薬基礎研究に応用されている事実や、将来の医薬への応用の可能性を紹介します。

薬剤治療学

「遺伝子改変マウス」を用いて、循環器疾患、神経疾患および感覚器疾患の成り立ちを解明し、新しい治療薬の開発と病気の予防に役立つ研究をしています。

研究心のある薬剤師が誕生する「場と時」を提供できる講座として育っていきたいので、若いエネルギーの注入を待っています。

薬物代謝動態学

薬物代謝動態学では、内服、注射等で投与された薬物が、期待する薬効を現わすために作用部位に到達する過程を学びます。薬が作用部位に到達し、排泄されるまでに起こる様々な過程を薬物の代謝動態と呼びます。薬は望まない副作用を現すこともあります。薬の効果や副作用が現れるメカニズムについて、薬の吸収、分布、代謝、排泄の過程を学習することを通じて理解することを目標にしています。

有機合成化学

薬学の大きな目標の一つは「創薬(薬を創る)」です。薬の多くは人工的に作り出された有機化合物です。我々の講座では、加齢に伴う疾患を主たるターゲットとし、これらの疾患治療に有効な有機化合物の設計・合成および評価を行っています。また、設計した分子を効率よく合成するための新反応の開発や、ターゲット疾患に関わる生体内分子の機能解明に利用できる分子ツールの合成も行っています。

衛生化学

私達の研究室では主に腎臓病を対象として、どうして病気になるのか、どうすれば病気の進行を止め、さらには病気を治すことができるのか、を考えています。病気の発症や進展のメカニズムについて、臓器をバラバラにして遺伝子や蛋白質を分析し、あるいは臓器自体の様子を顕微鏡で見て、さらには全身での物質代謝を考えて血液や尿を調べるなど、様々な角度から様々な方法で調べています。新しい予防・診断・治療法の開発に貢献して、患者さんや社会の役に立つこと、それが私達の研究の目標です。

機能生化学

生化学は、くすりが効くメカニズムを理解する上で欠かせない学問です。くすりが効くメカニズムとは、私たちの体の中で、くすりがどんな生体分子にどうはたらきかけるのか、ということです。生化学では、私たちの体の仕組みを分子レベルで学びます。どんな生体分子がどんな役割を持っているのかを知ることで、くすりの作用をミクロのレベルで理解できるようになります。また、疾患に関わる生体分子を同定することで、その分子を標的とした創薬にもつながります。

創剤学

からだに対し作用を持っている物質はそのままの形では医薬品になりません。飲み薬や注射薬など、目的に応じた剤形に加工してはじめて医薬品になります。「くすり」を必要な組織に必要な時間、必要な量だけ運ぶことができたら、有効に「くすり」を利用することが出来、副作用もなくなりますし、長時間体内に留まることができるようにすれば、服用回数を減らすことが出来ます。最先端の技術を駆使して「くすり」の体内での動きを制御するのが創剤学であり、薬学部でしか学べない学問を通じ、当講座では新たなキャリアの創生と臨床適用剤形の改善を目指しています。

分子細胞薬理学

薬理学は、生体内外の物質と生体の相互作用を、種々の研究方法により個体、臓器、組織、細胞、分子のレベルで総合的に研究し、創薬・育薬などの薬物の疾病治療への応用を視野に入れて薬物治療の基盤を確立する学問です。

薬物と生体との相互作用によって生じる現象を理解するためには、解剖学、生理学や生化学など他の基礎医学分野の知識が必須であり、薬理学は様々な学問分野とリンクしている点が特徴です。

天然物化学

抗生物質ペニシリンなどに代表される天然由来の医薬品は人類に多大な恩恵を与えてきました。天然有機化合物の探索、化学構造や、生合成について、有機化学を基盤として、生化学や分子生物学の手法も交えて総合的に研究する学問が天然物化学です。
本講座は、教授:藤井 勲、准教授:林 宏明、助教:浅野 孝、助教:橋元 誠のスタッフで教育、研究を進めています。

細胞病態生物学

細胞生物学は、細胞を生命の基本単位として捉え、その構成分子の構造や機能、並びに相互作用などを生化学、分子生物学、細胞生物学などの情報と実験技術を活用して研究する総合科学です。特に当講座では、細胞をかたち作る細胞膜の構造と機能を中心課題として、がんや糖尿病などのヒトにおける様々な疾患について細胞生物学の観点から研究します。講義や実習においては、細胞生物学の基礎学習を通して基本原理や各種疾患の病態を理解し、その治療法や治療薬について学びます。

神経科学

21世紀は、「脳の世紀」と呼ばれ、これまで、未知領域であった「記憶」「意識」などの脳の働きの仕組みが、神経科学によって急速に解き明かされつつあります。神経科学は、生化学、生理学などから、行動科学にも及ぶ広い領域でありますが、本講座では、主に、脳 ・神経系の機能調節・脳疾患の病態発症機構に焦点をあて、生化学,細胞生物学、分子生物学の方法を駆使して解明していきたいと考えております。
この分野に興味がある方、研究そのものに興味ある方、是非、我々と一緒に学び、新しい発見の興奮を体験していきましょう。
我々,スタッフは、独創的な研究実践と、将来、薬学領域で充分活躍できる人材育成に、大いに励みたいと思っております。

分子細胞薬理学

遺伝子の機能を明らかにすることは、疾患発症のしくみの解明、医薬品の作用機序の理解や新たな医薬品の創成につながります。また、医学・生物学分野で用いられる分析技術の進展は、新たな発見の足がかりを与えます。このような観点から、遺伝子工学を応用した研究、生物分析の新たな手法の開発をめざした研究および教育を行っています。

臨床薬剤学

本講座では、医療現場での薬剤師の実務(臨床薬学)を中心とした教育と研究を行い、医療の担い手となる薬剤師の育成を目指しております。教員全員が臨床経験を有する薬剤師であり、変化する医療のニーズを教育に反映するとともに臨床のリアリティを伝えることに心掛けています。医薬品は適正に使用されてこそ真価を発揮します。この医薬品の適正使用を支えることが薬剤師の大きな役割と考えております。この役割を担う薬剤師が臨床の場で活躍しやすいようにエビデンスの創出に力を注いでおります。また、これからの薬剤師のための臨床教育も推進しています。そして、臨床で必要とされるファーマシスト・サイエンティストの育成を目指します。

地域医療薬学

病院においても、地域においてもチーム医療の必要性が認識され、多職種が連携して医療サービスや介護サービスを提供する時代となりました。当講座では、薬物治療に責任をもてる医療人としての薬剤師の育成と地域の「ヘルスケアアドバイザー」として活躍できる人材の育成を行っていきます。

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